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『EVER17』レビュー[ゲーム, レビュー/感想]

EVER17(エバーセブンティーン)』/KID(PS2)
ジャンル:サウンドノベル
満足度:


男女7人の海中からの脱出劇を、2人の主人公の視点から描いたサスペンスアドベンチャーゲーム。その緊迫した中で、取り残された5人の女の子との恋愛をそれぞれ成就させ、このシナリオに隠された本当の秘密を明らかにしていく。

 テキストアドベンチャーの最高峰としてネットでも評価が絶大な『EVER17』をやってみた。クリアしてみて・・・なるほど、確かにこれは秀逸だ。

 内容は非常にミステリアスで形而上学的なテーマを扱っており、恋愛どうこういうのはむしろどうでもよく、謎に満ちたストーリーが好きなAVGファンなら楽しめる内容になっている。個人的には『この世の果てで恋を唄う少女YO-NO』『EVE burst error』『久遠の絆』等と並ぶAVGの傑作のひとつだと思います。

 『EVER17』は基本的にはテキストを読むのがメインのサウンドノベル。途中に選択肢が登場し、正しい道を歩まないとベストなエンディングを迎える事ができない。また、選択肢により各ヒロイン編に分岐し、2人の主人公「武」と「少年」の視点で合わせて4人のヒロイン編のグッドエンドを迎える事で、このゲームの真相に迫る「ココ編」がプレーできる。

まず最初に言っておきたいのは・・・


『ココ編』をプレーしないとこのゲームをプレーしたとはいえません。


って事で。

ミステリアスなシナリオ

 最大の売りはミステリアスなそのシナリオ。ゲームを進めれば進める程その謎は増し、最後の「ココ編」にて全ての謎が集約され融解される。

形而上学的なテーマ

 哲学、心理学、物理学、化学といったものを包括した形而上学的なテーマ。考えさせられますなあ。打越鋼太郎というシナリオライターの存在を決定的なものにしたのはこういう所も大きいのでしょう。

TVゲームである事を活かした作品

 詳しい事は言えませんが、TVゲームである事を活かした作品である事は間違いありません。自分の体験した内容がシステムファイルに保存される所がミソ。小説やゲームブックじゃこのギミックは仕掛けづらいでしょう。超美麗の3Dグラフィックが縦横無尽に動き回るのがゲームの全てではない、と思い知らされます。
 ちなみに1人1人のシナリオは短く感じますが、気づいたら総プレイ時間38時間でした。

テーマに合ったタイトル曲

 ”カルマ”と名づけられたあのタイトル画面にも流れている曲。ここぞという場面で流れるあの曲が耳から離れられません。

悪いところ

 水中の施設に置き去りにされているのに皆さん緊張感なさすぎ。カンケリしてる場合じゃないでしょう・・・。別に恋愛を成就させるのはまだ良いとして、ああいう部分、もっと他の事が出来なかったのかなあ。

 またテキストの重複について。特に「武」視点でつぐみ編と空編をプレー中に感じましたが、テキストの重複がちょっと多く感じました。スキップしている時はハッキリ言って冷めますね。このあたりは前作『NEVER7』からそうでしたけど。

総評

 ギャルゲーという区分でジャンル分けされていますが、ミステリアスなストーリーが好きなAVGファンなら問題なくプレーできます。形而上学的な話が好きな人はぜひ。『打越鋼太郎』というシナリオライターの名前がこのゲームから広まった意味が分かります。もちろん、先が読めてしまったり内容が薄く感じる人も当然居るとは思いますが、多くの人は評価できる内容だと思います。

このゲームをプレーする前に

 この『EVER17』をプレーされる前に前作『NEVER7』をプレーされると良いと思います。内容は『EVER17』に遠く及びませんが、色々と「おさらい」ができるでしょう。

--打越鋼太郎 関連作品--