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『ファントム ~ PHANTOM OF INFERNO ~』レビュー[ゲーム]

ファントム ~ PHANTOM OF INFERNO ~』/プリンセスソフト、ニトロプラス(PS2)
ジャンル:サウンドノベル
満足度:C+

 あるゲームのレビューサイトで絶賛されていたので、やってみた。若干ネタばれあります。

ファントム ~ PHANTOM OF INFERNO ~一人旅でアメリカを訪れた主人公の少年は、ある事件で偶然謎の組織「インフェルノ」最強の暗殺者、「ファントム」に遭遇する。その正体は、主人公と歳の変わらない少女だった!記憶を消され、ファントムの元で暗殺術を学び、組織最高の暗殺者に成長していく主人公。陰謀が渦巻く、凶暴で無法な世界に芽生える純愛の行方はどこへいくのか。

 店ではギャルゲーのコーナーにあるようですが、分岐のあるサウンドノベルと考えて良いでしょう。ギャルゲーに難色を示すヒトでもOKです。アメリカの黒社会が舞台となっており、それなりにダークで、主人公達の生き様は切ないです。とはいえ堅苦しいわけでもなく、全体的にはよくあるパソゲーのアドベンチャーっぽいカラーに染色されています。マルチエンディングが採用されています。

●ボリュームが少ない

 まず非常に残念な事は、2、3日でクリア出来てしまうボリュームの薄さ。個人的にちょっと少なすぎでした。『久遠の絆』ばりに壮大なスケールを期待してたんですが、ちょっとあっけない。ただ、途中の選択枝によりストーリーが分岐し、最終的にはエンディングが12パターンあるので、それらを全て見るにはそれなりの時間がかかりますが、それでも一週間あれば十分でしょう。

●最初に辿り着くエンディングで印象が大分違う

 先述した通りエンディングが12パターンあるようですが、どのエンドに先に辿り着くかでシナリオを味わった後の印象が大分変わってくるかもしれません。私の場合、2章でバッドエンドを向かえてしまい、最初からやり直す羽目になってしまったので、これは悔いが残りました。
 最終的には全てのエンディングを見ましたが、アインエンド、美緒エンドあたりがこのゲームの真のエンディングの様な気がします。個人的にはアインのエンドを一番見たかったのですが、結局アインエンドに辿り着いたのは12分の12(最後かよ)…。

●良い意味での、やるせなさ

 しかしどのエンディングも良い意味で「やるせなさ」みたいなのが残ります。これがこのゲームの最大の味でしょうか。

●オルゴールのシーンがスキップできない

 アインエンドを見るために何度も何度もやり直す訳ですが、メッセージスキップを自動で行っていても、必ずオルゴールのシーンでストップしてしまいます。オルゴールのメロディとセリフを合わせるためなんでしょうが、大事なシーンも何度も見ると飽きてきますな…。特に教会での一面など、重要な場面なのになあ。

●分岐フローみたいなのが欲しかった

 このルートは試した、みたいな枝分かれした図面みたいなのが欲しかったですね。手動でセーブしなくても、途中からやり直せる、みたいなのも。

●予想がついてしまう

 パッケージのイラストを見るだけで、何となく今後の予想がついてしまうのはどうかと。特にアメリカで遭遇したキャルがこの後どうなるか、とか。声優を「???」にしたって、キャル=ドライってすぐバレすぎ。

●マニアなアイテム

 ガンマニアにはたまらないのでしょう、暗殺者のストーリーだけあって、かなり武器系統の細かい説明が加えられています。しかし1章のフェラーリを乗りこなすシーンは必要だったでしょうか。クローディアがメインのヒロインで、主人公がこの先フェラーリを乗り回すのならともかく。もっとも選択枝で回避できますが。

●惜しい

 う〜ん、総合的に見て、惜しかったですな。満足度C+を付けましたが、決して悪くは無かったです。とにかくもう、どのエンディングも全て「やるせなさ」が残ります。これは非常にイイですね。

 しかし分岐してエンディングが多岐に渡るのは良いのですが、例えば最初に出会うアインを真のヒロインとして固定するなどして、本当に見せるべきシナリオとエンディングを一本に絞って欲しかったですね。アインエンド、キャルエンド、美緒エンド、結局どれがこのゲームの言いたかった事なのさ?となっちゃうし。…もっとも、それをプレーヤーに選択させるのがこのゲームなんでしょうから本末転倒な意見かもしれませんが。

 あと、やっぱりもうちょっと長ければ良かったかも。